ハーンのFX自動売買日記。

裁量売買にものすごく疲れたチキントレーダーが、不信感でいっぱいでしかたがなかった自動売買に手を染め、その生き様を赤裸々につづるブログである。果たして、裁量バイバイできるのであろうか?

コラム『自動売買と常時接続』

まだ自動売買を始めて約1週間とちょっとですが、現状は自宅にある一台のパソコンを常時接続で24時間起動して運用しています(土日を除く)。今のところ特に大きなトラブルは見当たりません(ただ、さすがに5個のEAを2社のMT4で同時に稼働すると就寝中にファンの音が気になるようにはなりました)。むしろ、ヘタなレンタルサーバーの安いプランのスペックよりはしっかりお仕事してくれていると思うのですが、実際にこれから運用なさる方々がいちばん気にされることは…

「急にモデムが壊れたらどうしよう」

「いつの間にかフリーズしていたら…」

などパソコンや通信環境の不具合ではないでしょうか。たとえ10年に一度の経済混乱であっても、「10年に一度くらいならいっか」…とはなりません。いつかは起こりうることを想定すると、やはり安心してほったらかしにはできませんよね。ましてや日々の相場の急変などは日常茶飯事です。ですが、そんなことを言っていてはこの日記は終わってしまうので、そういったリスクをできる限り回避しながら、これから自動売買とお付き合いしていきたいと思っています。その中で、私なりに意識していることを3つ挙げてみました。

 

①スマホ版MT4アプリとの併用

まずはこれでしょう。家電製品に例えると予備のバッテリーみたいな存在でしょうか。以下がスマホ版MT4アプリのメリット、デメリットです。

【メリット】

  1. 外出先でも運用状況のチェックができる。
  2. エントリー中のポジションの決済・注文修正などがすぐに行える。

【デメリット】

  1. EA自体のon offやlotなどの設定変更はできないため、逆に言えばスマホだけでは自動売買はできない。
  2. ついつい値動きが気になり、余計な裁量が入ってしまう。

あくまでパソコンのサブコントローラーのような使い方になりますが、スマホ版MT4アプリはもしものときの必需品です。

②最大ドローダウン(下落率)の低いEA選び

裁量トレードもそうですが、無駄な損切りや含み損を抱える人のトレードの特徴として、儲かることだけを考えてエントリーする傾向があります。その期待や願望だけでエントリーに走ってしまうと、相場がイメージと違う方向に反転してしまったときに正常なトレード判断ができず、結果的にストップをずらして塩漬けにしてしまったりストップ狩りの餌食になってしまいます。それとは対照的に安定的な成績を収めるトレーダーは、先に「いくら負けるか」を考えてエントリーします。つまり、最大許容リスクを常に把握しながらトレードをしているのです。EAにも同じことが言えるのですが、どんなに優秀なEAを発掘してもバックテストやフォワードテストの期待値だけにとらわれて最大ドローダウンを蔑ろにすれば、連敗が重なってしまったときに含み損に耐えられずに損切りしたり、最悪資金が破綻する可能性すらあります。 なによりも怖いのは、メンタルが崩壊して相場すら見られなくなることです。ですので、自動売買についてはなによりもまず運用資金と最大リスクとのバランスを重視する必要があります。

③各証券会社の約定力とスプレッド

現在、デモ口座のオアンダジャパンとリアル口座の外為ファイネストを同時に稼働していますが、それぞれ同じ条件で設定していても約定時間に差があることに気がつきます。その差はだいたい数秒から長いときで数十分。これは今のところどちらがいいとかいう訳でもなくて、外為ファイネストが早いときもあればその反対のときもあります。また、EA(通貨ペア?)によっても相性があるようで、『3本の矢』や『百花繚乱EURUSD』『Pips_miner_EA』には約定差が見られやすく、『スキャルピングドラゴン』にはほぼ差が見られない傾向があります。時には、どちらか一方のMT4にしかエントリーしないという現象が起こることもあります。これは各社のスプレッド差はもちろんですが、各社のサーバー性能(約定スピードやスリッページ)にも影響を受けているようです。中には、EAに寿命があるのは証券会社が不正操作しているという黒い噂もあるそうです。信じるか信じないかはあなた次第ですが、特に相場の急変時にはスプレッドの広がり方が各社で極端に異なるため、リスク分散の意味でも証券会社は複数利用してみるのも手かもしれません。と言ってもまだ始めたばかりですので、しばらくは外為ファイネストOnlyでの運用を考えていますが、とりあえず口座開設だけでも何社かしておいて、まずはデモから試運転してみようと思います。さすがに、その時にはVPSのお世話になるのかな…。

 

余談ですが、EAの設定変更で少々気になっていることがありまして…これはEA自体の特性かもしれませんが、Gogo Jungle公表のフォワードテストとの乖離で見ると、どうも今のところ『3本の矢』についてはロットが違うと決済にも差が出るようです。また他のEAにも言えることですが、ロットが小さいとトレイリングストップが発動しやすく、ロットが大きいと独自撤退モードが発動しやすいような気がします。ですので、0.5ロットや1ロットで運用するときは定期的に気配値をチェックして手動で指値注文入れたり、またT/Pを超えていたら手動決済するなど柔軟に対応したほうがいいのかもしれません。先週の『3本の矢』がまさにそれ(涙)。…むしろトレール外そうかな(現行のバージョンでは変更できないようです。CYさん、バージョンアップよろしくお願いします。欲を言えば、レンジかトレンドかを見極められたら最高です…いやもはや聖杯です)。

とは言え、『3本の矢』のロットをあげるにはまだまだ時期尚早なので、バックテストでリスクリワードをいじりながらより最適な数値を調べてみることにします。

そんな『3本の矢』ですが、すでに購入者数が200人を突破し、販売価格が16,000円に上がってました。なんだかちょっぴり得した気分に浸れました。